FD活動:社会で求められる力に関する評価指標の検討

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社会で求められる力に関する評価指標の検討

平成21年度は汎用的技能や態度・志向性に関する評価指標の検討を行っています。

汎用的技能については、本学ではその中でも特に社会人の基礎的な力にかかわる「コミュニケーション力」「発表力」「意見形成力」に重点を置いており、評価指標の検討もこの観点から行っています。

平成22年度における取組

汎用的技能の中でも特に社会人の基礎的な力にかかわる「コミュニケーション力」「発表力」「意見形成力」に重点を置きました。

本学が求めるコミュニケーション力とは、①自分自身が情報の受け手に対して送るべき情報があり、②情報の受け手に対してきちんと情報を伝えることができ、そして③情報の受け手となった場合、情報の送り手から発信された情報をきちんと聴くことができること、と言いかえることができます。汎用的技能については、この3点から評価指標に関する検討を行いました。

本年度は、学生自身が「コミュニケーション力」「発表力」「意見形成力」について評価できるよう、評価シートを作成して複数の授業で使用しました。評価シートの目的は学生自身が「コミュニケーション力」「発表力」「意見形成力」について振り返ることができることです。他の学生との比較に加え、学生自身が自分の成長がわかるよう、自己との比較を行うことが目的です。

態度・志向性については、自己管理力,チームワーク,倫理観,社会的責任等が例として挙げられるが、その中でもチームで働く力という観点から評価できるようにしました。

社会で求められる力の一つにチームで働く力があります。社会に出ると、学生時代とは異なり、さまざまなメンバーとチームを組み、仕事を遂行していくことが求められます。チームへ貢献するには、チームワークだけではなく、それぞれのチームメンバーとともに課題を遂行するために、個々人の自己管理力や倫理観、社会的責任が求められることとなります。よって、態度志向性については、チームへの貢献度の観点から評価できるよう、評価シートを作成し、チームでディスカッションを行う授業へ導入しました。

複数の授業に評価シートを導入したところ、ゼミナール(2年)では意見形成力が弱い学生は適切なレポート作成を行うことができておらず、レポート内容と意見形成力に関する項目との関連性が示唆されました。 態度志向性については、他者の行動を観察する機会が増えることで、他者の行動と自分の行動とを比較し、自分の行動をどう改善したらよいか考える目安ができたのではないかと考えられます。