情報ビジネス学部では、1年次から4年次まで、全ての学年におけるゼミナールを必修としています。その目的は、知識伝達型の教育(講義&暗記)に対し、自ら(および他者と共に)学ぶ行為(探求&構成)によって教養と専門知識を獲得することにあります。
この「現代版寺子屋教育」では、主に3つの重点項目が設定されています。
1年次(入門ゼミナール)におけるリテラシ教育から4年次の専門ゼミナールまで、ゼミナール教育の重点項目は基礎リテラシー(入門ゼミ)から学術リテラシー(専門ゼミ)へと漸進的にシフトします。
学生諸君は、主体的な学習が自由放任主義とは異なることを理解した上で、研究課題の調査やまとめ、発表に積極的に取り組んでください。こうした学習こそが、問題発見力と問題解決力を形成するための基礎となるからです。
講義で修得した事柄を文書にまとめる作業を通じて、大学での基礎的な学習方法を修得し、今後の学士力を身につけるための基礎とします。そのため大学で学ぶ学生が必須の基礎能力として身につけるべき「資料を調べる」「資料を読む」「資料を発表する」ことを、講義と具体的な作業を通して学びます。
大学生としてふさわしい文章表現能力の養成を目指し、教員による文書作成の指導を中心として授業を行っています。平成22年度の新しい取り組みとして、各ゼミナールで作成した成果物を入門ゼミナール担当者が閲覧できるように1冊の冊子にまとめました。
前年度の反省として、各担当者の専門性をいかす形でゼミナールが行われているため、内容にばらつきがあることが指摘されており、これを是正するための資料にしていきたいと考えています。各ゼミナールから提出された成果物を検証して、次年度の指導にいかしていきます。
基礎ゼミナールは、「現代版寺子屋教育」の中核的授業で、半期選択制の形式をとっています。担当教員は、多様な専門領域と学生の異なるニーズを勘案しつつ、それぞれのゼミナールにおいて学生各自が知的関心を伸ばし、基礎的な文章・表現力を修得しうるよう、創意工夫しつつゼミナールを運営しています。
基礎ゼミナールは、人文、社会、自然科学領域における読書や情報収集、レポート・小論文の作成、その発表と意見交換を通して 「基礎的リテラシー(文章力や表現力の育成)」「学術的リテラシー(既存知識の基礎的理解を前提とした自ら学ぶ方法の体得)」「各自の知的関心を反映した教養の習得と涵養」に資することを目標としています。
平成22年度の成果として、各ゼミナールで作成したレポートおよび小論文は図書館に蔵書します。
大学での学習成果を卒業論文としてまとめるという目標のもと、論文制作作業を通じて総合的な学士力の修得を目指します。学生は各自の研究課題に対して、資料調査、要約、考察、発表等の具体的な作業を繰り返すことで、主体的学習の方法と意見形成力・発表力を身につけます。